マーベラス(7844)2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)


2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

剰余金の配当に関するお知らせ

取締役候補者に関するお知らせ

支配株主等に関する事項について

2021年3月期 決算説明資料

2021年3月期 決算説明動画(映像・音出ます)

2021年3月期 決算説明動画 説明概要

FACTBOOK(2021年3月期)

以上、リンクはマーベラス。

 

<Summary>

通期業績予想の修正に関するお知らせ(マーベラス:PDF 2021/04/23)で出ていた数字の決算。

ここ数年利益が落ち続けていましたが、『サクナヒメ』と『牧場物語』でV字回復。

・2022年3月期の予想は未定

・音楽映像担当取締役の松本慶明さん退任(2021/3/26発表済み

・『天穂のサクナヒメ』は追加受注好調で世界累計出荷本数は95万本を突破(2021年3月末時点)

・音楽映像(舞台含む) 4Qは赤字=▲8500万円。通期は5億4000万円の黒字

 

■全社:増収増益

・『天穂のサクナヒメ』、『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』の大ヒットで大幅増益

・オンラインゲームは既存タイトル堅調、前期における不採算タイトルの整理等から、利益率向上

・アミューズメント、音楽映像事業は年間を通して新型コロナウイルス感染症の影響を受け業績悪化

 

■オンライン:減収増益

・長期運営タイトルが引き続き堅調推移で、前期における不採算タイトルの整理等から利益率が向上

・『一騎当千エクストラバースト』ソフトウェア資産の評価減を実施、コスト減で黒字化を図る

 

■コンシューマ:増収増益

・新作ゲームソフト『天穂のサクナヒメ』と『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』絶好調

・11月発売の『天穂のサクナヒメ』は追加受注好調で世界累計出荷本数は95万本を突破(2021年3月末時点)

・アミューズメントは4Qにコロナの影響から少し回復し『ポケモンメザスタ』堅調

海外『ポケモンガオーレ』は、稼動開始した地域で好調継続

 

■音楽映像:減収減益

・新型コロナウイルス感染症拡大の影響により厳しい状況が続き前期比で大幅減収減益

・緊急事態宣言の影響等により舞台公演の券売が伸び悩み、4Q は赤字

 

 

<連結経営成績>(累計)

 

売上高

%

営業利益

%

経常利益

%

四半期純利益

%

H30 Q4

25,291

△13.9

5,147

△10.6

5,105

△12.1

3,513

△15.6

 

2019 Q1

6,296

+30.6

650

△8.2

699

△1.6

440

△16.7

2019 Q2

13,314

+20.9

2,767

+56.8

2,870

+60.9

1,941

+57.0

2019 Q3

20,193

+16.1

4,210

+42.1

4,285

+43.3

2,842

+40.4

2019 Q4

26,777

+5.9

4,706

△8.6

4,791

△6.2

3,351

△4.6

                 
2020 Q1

4,518

△28.2

662

+1.8

618

△11.6

343

△22.0

2020 Q2

10,836

△18.6

1,264

△54.3

1,247

△56.5

743

△61.7

2020 Q3

18,546

△8.2

2,111

△49.9

2,135

△50.2

1,336

△53.0

2020 Q4

25,365

△5.3

2,449

△48.0

2,502

△47.8

1,797

△46.4

                 
2021 Q1

4,668

+3.3

890

+34.4

891

+44.1

593

+72.8

2021 Q2

9,419

△13.1

1,699

+34.4

1,678

+34.5

1,160

+56.0

2021 Q3

17,292

△6.8

3,340

+58.2

2,286

+53.9

2,344

+75.4

2021 Q4

25,520

+0.6

4,414

+80.2

4,558

+82.2

3,265

+81.6

2022 Q4 (未定)   (未定)   (未定)   (未定)  

単位:「百万円」、△はマイナス、%は前年同期との比較、各Qのリンクは各決算へのリンク(Air-be blog内)

 

<画像Ver.>

marv2021q4

 

各セグメントの数字は決算説明資料Fact Sheetに乗ってる数字で紹介します。クリックで拡大します。

 

marv2021q4_2marv2021q4_3 

marv2021q4_4 

marv2021q4_5

 

決算説明資料から 各事業 2022年3月期の取り組み(P12~P16)

 

<オンライン事業>

・新作ゲームアプリ『千銃士:Rhodoknight』を今期サービス開始に向け鋭意開発中

・既存タイトルは4月に『ログレス』『シノマス』『一騎EB』でコラボ施策を実施、今後も様々な施策を講じ売上確保を図る

・引き続き既存タイトルの堅調維持と今期新作タイトルの立ち上げに注力

 

<コンシューマ事業>

・シリーズの最新作『ルーンファクトリー5』を2021年5月20日に、『No More Heroes 3』を2021年8月 27日に発売予定

・『天穂のサクナヒメ』と『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』はミリオン達成を目指して更なる拡販に努める

・アミューズメントの『ポケモンメザスタ』は4月より新弾「4弾」を稼動開始、今後も新弾投入等運営を強化

・ゲームソフト販売部門は、まずはシリーズ最新作『ルーンファクトリー5』の販売促進に努め、好調継続に繋げる

・アミューズメント部門は、前期4Qにおいて新型コロナウイルスの影響から回復傾向にあったものの、再び発出された緊急事態宣言により、今後の業績への影響が不透明な状況

 

<音楽映像>

・TVアニメ『トロピカル~ジュ!プリキュア』を2月より、『ミュークルドリーミー みっくす!』を4月より放送開始。

・劇場版プリキュア最新作『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』を3月公開

・ステージでは、「舞台『刀剣乱舞』」や「ミュージカル『テニスの王子様』」等、人気シリーズの最新作を続々公演。また、新規タイトルでは『ワールドトリガー the Stage』を11月より公演予定

・音楽映像部門・ステージ部門も、新型コロナウイルスの感染再拡大による業績への影響を懸念

 

<決算短信より>

・為替差益:7600万円(前期:為替差損:4400万円)

・特別利益>公演中止損失清算益:1億2400万円

→新型コロナウイルスの影響を受け、舞台公演を中止したことにより発生すると見込まれた損失について、

前連結会計年度に計上した公演中止損失等に関する清算差額であります。

・減損損失:1億8600万円

・公演中止損失等:4200万円(前期:2億2500万円)

 

 

<主力IPでのやらかしがなければ100点だったけど ・・・なbelieve/電子レンジ料理研究家/冷食マイスタープロデューサーはこう見る>

20億近く利益を出していた音楽映像事業が、コロナ禍でどうなるかの1年で、

昨年の利益額がそのまま損失額になった企業も多かったので(鉄道・飲食など)

音楽映像事業で利益が出ているだけでも強いなという感想ですが(舞台だけではなく音楽・映像もあるからだけど)

コンシューマが想定以上に頑張った感じですね。アミューズメントの数字はどれくらいだったんだろう?

ちゃんとオンライン・コンシューマ・音楽映像で2勝1敗は価値があるのではないかなと思います。

仮に音楽映像が▲20億でも利益出るんだから強いですよね。

 

『天穂のサクナヒメ』が自社IPではないものの、それでも95万本なら5年粘ったかいがありますね。

このような3年後~5年後の種まきは出来ているかなぁ?

 

さてさて・・・

2018年の決算短信(Air-be blog:2018/05/10)の記事ですが、

・後は決算やら決算資料には載っていないけれど、
公開されている情報から主にコンシューマ事業で個人的には大きい懸念を持っています。
この件について初めてに近いレベルでIRに連絡したくらい。

 

これマーベラスにいたはしもとよしふみさん(牧場物語・ルーンファクトリーなどを担当)

が退職されていた件なんですけど(正式発表は2018年7月くらい?)

いやぁ2021年に影響してくるとは・・・怖いものですなぁ。

引き継ぎ等うまく出来てなかったのかなぁと思っちゃいますね。

 

時々やらかすマーベラスですが、

せっかく『サクナヒメ』で当てても、主力IPで評判落として、結局まぁマーベラスだしなぁになってるの笑えない。

主力IPでやらかしてる企業が、新規IP・グローバルが当たるとは思えないんですよねぇ・・・

作ってるチーム等は全然違うんだろうけど。せっかくのチャンスタイミングも自ら捨てていくという。

だからいろいろとこのポジションなんでしょうけどね。

 

うーんもったいない!

 

そんなタイミングで、そろそろテンセント版の「牧場物語」がやってきそうな感じですが、

こっちはあまりよくないタイミング(中国関連やら巣ごもり時期は終わりそう)な気もしますが、どうでしょうねぇ・・・

どれくらいのインパクトがあるのかはリリースされてみないと分からないし、

ゲーム世界最大手の作品とはいえ自社でコントロールはできないし、仕方ないとはいえモヤっとしますね。

まずは近日公開とされているテンセントからの発表を待ちましょう・・・。

 

No More Heroes 3(マーベラス)

『ルンファク5』もそうですが

(買うと思うけど私でも様子見・・・初動と予約が大事なのに今後のソフト全体に影響出てくるんやぞ、タケムラさん)『No More Heroes 3』も楽しみですね~。Joy-Conが勝手に上下してドリフトするくらい上下に振りまくってやんよ~

 

iGi|インディー向けインキュベーションプログラム(Official)

上記のような活動は評価すべきだけど、まずは本業を固めてくださいね~となってしまう。

協賛企業がすごいところばかりで震える。

 

役員紹介(マーベラス)

ゲームが苦しい時も、着実な利益で支えてきた音楽映像担当の松本さんが今度の株主総会で退任。

音楽映像のベースがあり、舞台事業へつながっているわけで貢献度は大ですね。

最近の音楽映像は舞台を除けば、あまりヒット作に恵まれた感じはしなかったけど、

定番のプリキュア等で着実にって感じでした。

1997年からマーベラスの取締役ということで、20年以上取締役お疲れ様でした。

どこかの取締役に就任されるのかどうなんでしょう。引く手あまたっぽいけど。

音楽映像の取締役がいなくなることで、音楽映像舞台はどうなるでしょうか。

片岡さん、和田さん、松本さんみなさまいなくなってしまうなぁ。

マーベラス(7844)2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)


2021/2/2 Update

四半期報告書-第24期第3四半期(2020年10月1日-2020年12月31日)(マーベラス:PDF)

 

2021/1/29 Post

2021年3月期  第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(マーベラス:PDF)

通期業績予想の修正および期末配当予想に関するお知らせ(マーベラス:PDF)

2021年3月期 第3四半期 決算説明資料(マーベラス:PDF)

2021年3月期 第3四半期 決算説明動画(マーベラス:音&映像出ます)

2021年3月期 第3四半期 決算説明動画 説明概要(マーベラス:PDF)

FACTBOOK(2021年3月期 第3四半期)(マーベラス:PDF)

 

<Summary>

■売上・利益ともに上方修正、配当未定→33円配当予想

・2021年3月期通期予想:売上高:240億円(△5.4%)、営業利益36億円(+47.0%)、経常利益35.5億円(+41.9%)、当期純利益:24.5億円(+36.3%)(%表示は、対前期増減率)

・「天穂のサクナヒメ」:世界累計出荷85万本(2021/1/29時点)突破で、計画を大きく上回る

・「牧場物語」:完全新作の発売を控え、予約状況も非常に好調

・好調部門の売り伸ばしによりマイナス要因をカバーすべく、積極的なプロモーション活動を行う

 

■全社:減収増益。

・オンライン、コンシューマ(ゲームソフト販売部門)好調。

・コンシューマ(アミューズメント)、音楽映像事業影響がCOVID-19の影響を受ける。

 

■オンライン:減収増益。

・『一騎当千エクストラバースト』:プロモーション効果などにより新規ユーザーが増加しながらも継続率が上がらず低調な推移

・前期における不採算タイトルの整理等の効果もあり、利益率が上昇

 

■コンシューマ:増収増益。

・『天穂のサクナヒメ』:本格的な稲作体験ができる点が大きな話題となり、世界累計出荷本数85万本(2021年1月29日時点)を超える大ヒットを記録

・『ポケモンガオーレ』:海外展開につきましては、稼動開始した地域においては好調に推移

 

■音楽映像:減収減益。

・舞台公演:政府によるイベント収容人数規制の緩和後、徐々に収容率を上げて公演を実施いたしましたが、上期の公演中止等が響き、前年同期比で減収減益

 

<連結経営成績>(累計)

 

売上高

%

営業利益

%

経常利益

%

四半期純利益

%

H30 Q4

25,291

△13.9

5,147

△10.6

5,105

△12.1

3,513

△15.6

 

2019 Q1

6,296

+30.6

650

△8.2

699

△1.6

440

△16.7

2019 Q2

13,314

+20.9

2,767

+56.8

2,870

+60.9

1,941

+57.0

2019 Q3

20,193

+16.1

4,210

+42.1

4,285

+43.3

2,842

+40.4

2019 Q4

26,777

+5.9

4,706

△8.6

4,791

△6.2

3,351

△4.6

                 
2020 Q1

4,518

△28.2

662

+1.8

618

△11.6

343

△22.0

2020 Q2

10,836

△18.6

1,264

△54.3

1,247

△56.5

743

△61.7

2020 Q3

18,546

△8.2

2,111

△49.9

2,135

△50.2

1,336

△53.0

2020 Q4

25,365

△5.3

2,449

△48.0

2,502

△47.8

1,797

△46.4

                 
2021 Q1

4,668

+3.3

890

+34.4

891

+44.1

593

+72.8

2021 Q2

9,419

△13.1

1,699

+34.4

1,678

+34.5

1,160

+56.0

2021 Q3

17,292

△6.8

3,340

+58.2

2,286

+53.9

2,344

+75.4

2021 Q4

24,000

△5.4

3,600

+47.0

3,550

+41.9

2,450

+36.3

単位:「百万円」、△はマイナス、%は前年同期との比較、各Qのリンクは各決算へのリンク(Air-be blog内)

 

<画像Ver.>

marv2021q3

 

各セグメントの数字は決算説明資料Fact SheetFact Sheetに乗ってる数字で紹介します。クリックで拡大します。

marv2021q3_2 marv2021q3_3

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決算説明資料から 各事業 2021年3月期の取り組み(抜粋)

 

<オンライン事業>

3Qまで

・『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』、『剣と魔法のログレスいにしえの女神』は周年施策堅調、前期並みの売上を確保

 

4Q

・ 『一騎当千エクストラバースト』はPC版(DMM GAMES)を近日サービス開始予定、ユーザー数・売上の拡大により巻き返しを図る

・ 新作ゲームアプリ『千銃士:Rhodoknight』を鋭意開発中、事前登録者数10万人突破(正式サービス開始日は未定)

 

<コンシューマ事業>

3Qまで

・『ノーモア★ヒーローズ』、『ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』 Nintendo Switchダウンロード版を10月配信開始、北米・欧州で好調推移

・和風アクションRPG『天穂のサクナヒメ』を11月発売、世界累計出荷本数 85万本を超えるヒットに(2021/1/29時点)  ・アミューズメントは『ポケモンメザスタ』をはじめ各タイトル新型コロナの影響でインカムは低下。海外『ポケモンガオーレ』は、稼動開始した地域で好調推移

 

4Q

・ Nintendo Switch向け完全新作『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』を国内・アジアで2月に、北米・欧州で3月に発売予定。予約好調、プロモーション強化しシリーズ最高のヒットを狙う

・『天穂のサクナヒメ』はTVコマーシャルを1月放送、更なる拡販を図る

 

<音楽映像>

3Qまで

・上期の公演中止等が響き前年同期比で減収減益パッケージ販売、映像配信等は堅調推移

・「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶」のBlu-ray・DVDを発売、セールス好調

 

4Q

・プリキュア新シリーズ『トロピカル~ジュ!プリキュア』が2月TV放送開始予定

・新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっていたステージを改めて公演予定

 

<決算短信より>

・公演中止損失清算益 1.24億円計上。

>新型コロナウイルスの影響を受け、舞台公演を中止したことにより発生すると見込まれた損失について、

>前連結会計年度に計上した公演中止損失等に関する清算差額であります。

 

・公演中止損失等 0.42億円計上。

>新型コロナウイルスの影響を受け、舞台公演等を中止したことによるものであります。

 

 

<海外子会社XSEED Gamesとえーでるわいす(開発)を褒めてあげて believe豊穣神はこう見る>

2021 1Q(2020年7月末時点)で、最後のシメで以下のように記載しておりました。

>今年は『天穂のサクナヒメ』『ルーンファクトリー5』など

>農業で乗り切れるか、農業パワーが炸裂するか・・・今期はマジでキーは農業なのでは?と思っております。

 

ルーンファクトリーは延期され、代わりに牧場物語が今期入ってくる形になりますが、

COVID-19の影響が残るなか、結果的にすごくいいタイミングでリリースできで、すごくよいバズり方をしましたね。

 

Nintendo Directなどの紹介で見たコアユーザーからは面白そうと認知されていたけれど、

発売当日のTwitterのトレンドにはずっと「サクナヒメ」でランクインしていたし、

言い方が悪いんですけど、何か仕込んだんだろうか?というくらい広がり方が尋常ではなかった感じ。

海外でも好評というんだから驚きですよね。

もちろんマーベラス側も予想してなく、発売時のパッケージの供給は全然足りてなかったし、

テレビCMなどの展開は遅れた感じで、もったいないところもありましたが、

ダウンロード版があってよかった現代って感じですね。

 

山里亮太 妻・蒼井優と結婚後初めて“衝突”「ちょっと家あけてて帰ると」(スポニチ)

【音声配信】「山里夫妻が『米』を巡って対立!?」▼山里亮太の不毛な議論ラジオクラウド1月27日(水)放送分(TBSラジオ)

今でもこうやって話題が広がっているのを感じます。

 

開発5年半かかってますし、作り上げた方はもちろん神なのですが、

5年半待った方も評価されてよいと思うのです。

信じて待つことができ、難しいけど的確な翻訳ができて、世界同時リリースで、PCにも供給できた。

ぜひうまくいったところは、今後の製品でも取り入れてほしいですね。

 

でも自社IPではなく、あくまでもマーベラスは販売という形で継続性がないところは惜しいですが、

それでもインディーズ開発のタイトルをここまで引き上げたというのは褒められてよいと思います。

 

完全新作の発売を控え、予約状況も非常に好調な「牧場物語」(しかもシーズンパス=追加パックもある)

も控えてるので、農業パワー引き続きお願いします。

 

オンラインの収益は魅力的だけど、走り続けてガチャでIPやキャラクターを削って続けないといけない。

外部から人気IPを持ってきて、それが生命維持装置みたいなゲーム楽しいんだろうか?

時間もお金も吸い取る周回+ガチャゲーそれでよいのだろうか?みたいなことを考えたりします。

コンシューマは作り続けることも、区切ることもでき、過去作のリメイクも新作も作れる。

長期的にはコンシューマの方が、IP的にはよいのではないかなと思います。

マーベラス(7844)2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)


2021年3月期  第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(マーベラス:PDF)

2021年3月期 第2四半期 決算説明資料(マーベラス:PDF)

2021年3月期 第2四半期 決算説明動画(マーベラス:PDF)

2021年3月期 第2四半期 決算説明動画 説明概要(マーベラス:PDF)

FACTBOOK(2021年3月期 第2四半期)(マーベラス:PDF)

 

■全社:減収増益。

アミューズメント・音楽映像は新型コロナウィルスの影響で収益悪化、オンライン・コンシューマゲームがカバー。

通期予想をレンジ形式で初開示。前期並み・以上の収益は確保できそうな感じ。期末配当未定。

 

■オンライン:増収増益。

『一騎当千エクストラバースト』は、ゲーム内環境の安定化を優先し、現時点では計画を下回る推移。

 

■コンシューマ:減収増益。

ゲームソフト新作なしも、『牧場物語』リメイク海外Steam版好調、リピート好調。

アミューズメントは新型コロナウイルスの影響を受けるも、『ポケモンメザスタ』は『ポケモンガオーレ』の初動超え。

 

■音楽映像:減収減益。

1Qからの黒字が大きいものの、2Q[7月~9月]も黒字。ステージは7月より順次再開。

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』パッケージ好調スタート。

 

 

<連結経営成績>(累計)

 

売上高

%

営業利益

%

経常利益

%

四半期純利益

%

H30 Q4

25,291

△13.9

5,147

△10.6

5,105

△12.1

3,513

△15.6

 

2019 Q1

6,296

+30.6

650

△8.2

699

△1.6

440

△16.7

2019 Q2

13,314

+20.9

2,767

+56.8

2,870

+60.9

1,941

+57.0

2019 Q3

20,193

+16.1

4,210

+42.1

4,285

+43.3

2,842

+40.4

2019 Q4

26,777

+5.9

4,706

△8.6

4,791

△6.2

3,351

△4.6

                 
2020 Q1

4,518

△28.2

662

+1.8

618

△11.6

343

△22.0

2020 Q2

10,836

△18.6

1,264

△54.3

1,247

△56.5

743

△61.7

2020 Q3

18,546

△8.2

2,111

△49.9

2,135

△50.2

1,336

△53.0

2020 Q4

25,365

△5.3

2,449

△48.0

2,502

△47.8

1,797

△46.4

                 
2021 Q1

4,668

+3.3

890

+34.4

891

+44.1

593

+72.8

2021 Q2

9,419

△13.1

1,699

+34.4

1,678

+34.5

1,160

+56.0

2021 Q4

21,000

23,400

△17.2

△7.7

2,450

3,000

0.0

22.5

2,450

3,000

0.1

19.9

1,800

2,100

0.1

16.8

単位:「百万円」、△はマイナス、%は前年同期との比較、各Qのリンクは各決算へのリンク(Air-be blog内)

 

画像Ver.

marv2021q2

 

各セグメントの数字は決算説明資料Fact Sheetに乗ってる数字が分かりやすいかなということで
こちらを載せてみます。クリックで拡大します。

marv2021q2_2 

marv2021q2_3

 

marv2021q2_4

 

決算説明資料から 各事業 2021年3月期の取り組み(抜粋)

 

<オンライン事業>

■2Q

・1Qに引き続き堅調推移で、前期における不採算タイトルの整理等から、前期比増収増益

・ 『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』や『剣と魔法のログレスいにしえの女神』等、既存タイトルは堅調維持

・ 5月配信開始の『一騎当千エクストラバースト』は計画を下回る推移

・『Fate/EXTELLA』、『Fate/EXTELLA LINK』をiOS・Android用ゲームアプリとして7月配信開始

 

■3Q以降

・ 既存タイトルは引き続き安定運営に努め売上確保を図る

・『一騎当千エクストラバースト』は年末に向けてプロモーションを強化

・新作ゲームアプリ『千銃士:Rhodoknight』の事前登録を開始(正式サービス開始日は未定)

 

<コンシューマ事業>

■2Q

・ゲームソフトのリピート販売、『牧場物語 再会のミネラルタウン』海外版・PC版の好調により利益増

・一方で、新型コロナウイルスの影響を受けたアミューズメントの売上が減少し、セグメントでは前期比減収増益

・『牧場物語 再会のミネラルタウン』の北米・欧州版、Windows PC (Steam)版を海外子会社より7月発売、好調セールス

・新筐体『ポケモンメザスタ』を9月17日稼動開始、前作『ポケモンガオーレ』の初動を上回る好調なスタート

(といってもガオーレの最初はあまり人がいなかった気もするけれども)

 

■3Q以降

・和風アクションRPG『天穂のサクナヒメ』を11月発売予定(国内・アジア・北米・欧州:11月)

・シリーズ初のNintendo Switch向け完全新作『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』発売決定

(日本・アジア:2021年2月、北米・欧州2021年3月)

・年内発売を予定していた『ルーンファクトリー5』はクオリティアップを図るため来年5月へ発売延期

(年内予定→2021年5月20日予定)

・新筐体『ポケモンメザスタ』の運営に注力、『ポケモンガオーレ』は中国展開決定(この冬よりとのこと)

 

<音楽映像事業>

■2Q

・ 新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたステージ公演は、政府・地方自治体の方針や、全国公立文化施設協会のガイドライン等に従った上で、7月より一部公演を再開

・1Qにおいて前期公演の一部タイトルの収益計上や、パッケージ商品発売等があり、一定収益は確保

 

■3Q以降

・音楽映像部門においては、TVアニメ『アクダマドライブ』を10月8日より放送開始、3月公開より延期していた『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』を10月31日公開

・ステージ部門の新しい取り組みとなる、オリジナルコメディ作品のドラマ『ハンサムセンキョ』を10月7日より放送開始

・「PERSONA5 the Stage」の新作を10月公演実施、11月以降も新作・シリーズ作品等複数公演を準備

 

 

<Air-be blog特別コラム:テンセント20%出資の影響力>

「マーベラスが中国企業の傘下になった!」とか「マーベラスがテンセントの子会社になった!」

みたいな書き込みやTweetを見かけることがありますが、どちらも誤りです。

 

20%出資でテンセントの関連企業会社となり、

テンセントの連結決算にマーベラスの損益が出資比率分加算されるようにはなりますが、

逆にそれくらいではないでしょうか?

取締役も一人テンセントから派遣されていますが、それでマーベラスを支配できるわけではありません。

 

マーベラスがテンセントから出資を受け入れる時の有価証券届出書(EDINET:金融庁:PDF)

テンセントの出資時の流れは、以下の通りです。

・Tencent Holdings Limited 完全子会社 の Image Frame Investment (HK) Limited と資本業務提携

・当社の主要株主である株式会社アミューズキャピタル及び中山隼雄氏(個人)により当社株式の売出しを行う

・Image Frame Investment に1株576円で8,623,300株を割り当て(本第三者割当増資後の発行済株式総数に対する割合 13.86%)

・アミューズキャピタル及び中山隼雄氏の賛同も得て、その保有普通株式 3,543,100 株を本売出しにより Image Frame Investment に譲渡

=49億円の出資で、マーベラスの20%の筆頭株主へ

 

5【第三者割当後の大株主の状況】をみると

Tencent Holdings Limited 完全子会社 の Image Frame Investmentが

20%の議決権で単独筆頭株主ではありますが、

中山隼雄氏=アミューズメントキャピタル(元セガ社長、パソナ元会長、AQインタラクティブ創業)

中山晴喜氏=アミューズキャピタルインベストメント(マーベラス創業・元会長/社長、隼雄氏の息子)

の中山一族の数字を足すと14.98+9.04+6.35+3.02=33.39%の議決権があるんですよね。

議決権が33.3%超というのは経営上重要で、33.3%超あると株主総会での特別決議を拒否できるので、

抑止力になっているわけです。

会社法下の保有割合と株主の権利等(大和総研:PDF)

今更聞けない財務用語シリーズ(27)『出資比率』(住商アビーム自動車総合研究所)

議決権の割合によって会社にどういう影響があるのかは上記を参考にしていただければ。

100%、66.6%、50.1%、33.3%あたりがキモでしょうか。

 

 

チャイナリスクは日を追うごとに脅威になりつつありますが、

時系列を整理すると出資は時間の問題だったのかなと思います。

役員紹介(マーベラス)

現社長の許田さんは2018年5月から Tencent Japan合同会社 特別顧問(現任) 。

『牧場物語』モバイルゲーム展開に関するライセンス契約をテンセントゲームスと締結(マーベラス)

2019年3月にテンセントとは「牧場物語」ですでに関係があり、

マーベラスはモバイルの「牧場物語」ではIPの使用許可と素材の提供にとどまります。

 

テンセント側の取得理由としては、

・グローバル展開可能な新規 IP の創出及び育成

・日本の独特な文化の理解と中国市場における事業展開

と記載がありますので、今後日本市場を狙っていく際に出資して、マーベラスなどで勉強しますということでしょうか。

テンセントマネーで他社IPゲームを作るわけですから、関係強化はしておきたいよねというのは理解できます。

(他社が出資してIP元を取っていきめんどくなる形もあり得るわけで)

 

 

Q.マーベラスはテンセントから出資を受けないといけないほど、お金に困っているの?

A.マーベラス自体の業績はどうか?となると

ソーシャルゲームのヒット作に恵まれず、利益は右肩下がりではありますが、

現在のマーベラスの形(合併後)になってからずっと黒字かつ現金も100億以上あります。

たとえ今期赤字(規模にもよりますが)でもびくともしません。大手と比べちゃうとそりゃ雲泥の差ですけども。

 

Q.テンセントから調達した資金は何に使うの?

A. テンセントとの資本提携時の資料に新規IP創出及び新規事業展開に39億0700万円、

既存IPのグローバル展開に10億円使う

と書いてあります。

「新規 IP の創出にはコンシューマゲームコンテンツの新規開発が最も有効な手段の一つと考え、

次世代型家庭用ゲーム機とともにマルチプラットフォーム対応の次世代ゲームを制作し、

さらに世界展開を狙えるだけのハイエンド機向け新規タイトルの企画・開発に取り組むことといたしました」

などと書いてあります。

 

marv5

 

また株主総会(マーベラス:PDF)で、「テンセントの資本提携で制作の制約はあるの?」と聞きましたが、

・新しいIPを作っていく

・特段の制約は今のところない

・ゲーム以外ではマーベラス側から提案し、テンセントが合意すれば行うことができる

・(マーベラスが)IPを作っていくことについてはゲームが一番作りやすいのでゲームからスタート

ということでした。

出資されたお金の範囲では、テンセント側からと何かこれを作っていうわけではなくて、

お金渡すからマーベラス側で考えて新しいIP作ってよという感じに感じました。

もちろん出資したお金以外では、マーベラスがゲーム以外のコンテンツを作ることは可能です。

 

9月には本日の一部報道について(マーベラス:PDF)というリリースも出して、

中国向けのゲームを開発するという報道にも、明確に否定のリリースを出しています。

中国向けは基本的にはテンセントグループが作ればよいわけです。

 

※このコラムは2020年10月30日現在の情報をもとに書かれています。