平成22年3月期 第3四半期決算短信 角川グループホールディングス(9477)


業績予想の修正に関するお知らせ(角川グループホールディングス:PDF)

平成22年3月期 第3四半期決算短信(角川グループホールディングス:PDF)

 

10/02/12 四半期報告書 ‐ 第56期 第3四半期(H21.10 ‐ H21.12)(角川グループホールディングス&考える株式投資&EDINET)

 

大幅下方修正。

 

<業績修正の理由>

・第3四半期におきましても雑誌販売及び広告収入の落ち込み、DVD市況の低迷等が続いており、

また公開映画では大ヒット作品はあったものの目標興行収入に達しなかった作品もあり、

計画に対して売上高は70億円、営業利益は10億円、経常利益は10億円、当期純利益は14億円、それぞれ減少する見込み。

 

景気が悪いから?予想が甘いから?全体的にダメでしたって感じで・・・。

これからハルヒ映画などあってもダメってことかな。(っていうかそんな影響与えるほどの興行でもないか)

売上、営業利益、経常利益は伸びているのに純利益は3Qでは5.5億円ほどの赤字へ。

苦戦している出版業界の中では黒字なだけいいのかもしれません。一番利益出てるのスクエニの出版部門じゃね?

 

  平成22年2Q
(実績)
平成22年3Q
(実績)
平成22年通期
(予想:修正前)
平成22年通期
(予想:修正後)
売上高 634億4700万円 990億1400万円(△7.1%) 1400億円(△1.1%) 1330億円(△5.0%)
営業利益 23億1600万円 28億7400万円(+6.7%) 50億円(+40.2%) 40億円(△20.0%)
経常利益 25億3100万円 31億2200万円(△5.5%) 50億円(+23.1%) 40億円(△20.0%)
四半期純利益 5億9500万円 5400万円(黒字転換) 20億円(黒字転換) 6億円(△70.0%)

 

平成22年3Qの()は前年同期比を表わし、△はマイナスや赤字を表わします。

平成22年通期予想前の()は前年との数字を表わし、△はマイナスや赤字を表わします。

平成22年通期予想後の()は予想前との数字を表わし、△はマイナスや赤字を表わします。

 

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(画像Ver.)

 

<出版事業>

売上高:533億1900万円(前年同期比△0.4%)、営業利益:44億3900万円(前年同期比+16.5%)

(参考:2Qでは、売上高:337億3900万円(前年同期比▲0.7%)、営業利益:25億9300万円(前年同期比+50.4%))

 

・主なヒット作(2Qに続きコピペできないので全文は画像で)

 

単行本では「大阪万博」あずまきよひこ。

ライトノベルではアニメ化された作品が貢献。

コミックではらき☆すた、よつばと、とある魔術の超電磁砲、おまもりひまもりなど。

週刊ファミ通が通巻1100記念号で増売施策を行って実売数を伸ばす。

 

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<映像事業>

売上高:220億8800万円(前年同期比△15.5%)、営業利益:△7億5700万円(前年同期間は△8億5400万円)

(参考:2Qでは、売上高:146億0900万円(前年同期比▲17.2%)、営業利益:5億0300万円(前年同期は▲4億7800万円))

 

10月公開の「沈まぬ太陽」が200万人を超える動員する大ヒットも制作費の償却負担が大きく期内では営業損失を計上。

DVD販売では「涼宮ハルヒ」シリーズ、「生徒会の一存」、「そらのおとしもの」がヒット作に。

11月1日に角川映画が角川エンタテイメントを吸収合併。

 

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<クロスメディア事業>

売上高:177億9800万円(前年同期比△13.5%)、営業利益:1億7900万円(前年同期比△22.2%)

(参考:2Qでは、売上高:114億0300万円(前年同期比▲14.1%)、営業利益:900万円(前年同期は▲6100万円))

 

週間ザテレビジョンをはじめとするテレビ情報誌、エリアウオーカーなどの部門。

雑誌広告収入の減少は引き続き回復の見込みがなく特にエリア情報誌の収支に大きな影響を与えている

カスタムマガジンやノベルティ用冊子が検討して、売上・利益の下支えとなっている。

 

<その他事業>

売上高:58億0800万円(前年同期比△9.0%)、営業利益:△1億5400万円(前年同期間は+3億4900万円)

(参考:2Qでは売上高:36億6800万円(前年同期比▲21.0%)、営業利益:▲1億1900万円(前年同期は+3億6900万円))

 

ゲームソフト制作、販売、広告代理店、eコマース販売など。

ゲームでは「らき☆すたマイスター」などを発売したが、大型ソフトの販売はなかった。

 

<キャッシュフロー>

営業キャッシュフロー:△61億2700万円(前年同期間:△62億8900万円)

投資キャッシュフロー:1億9900万円(前年同期間:+7億3800万円)

財務キャッシュフロー:△43億5400万円(前年同期間△22億7700万円)

 

<連結業績予想に関する定性的情報>

・出版事業では「ロスト・シンボル」発売。東野圭吾「使命と魂のリミット」、高杉良「消失」など大型・話題作品を発売予定。

・映像事業では「人現失格」、「劇場版ケロロ軍曹5」を公開。

 

<勝手なヒトコト>

・角川の大幅下方修正でこの業界が苦しいのがわかるんですが、純利益の減少が大きいですよね。

・100億円のCBをかましておいて下方修正って毎度恒例っていうか。

 

・沈まぬ太陽作る側も大変なお金がかかってるようで来期おじさま・おばさまがDVD買ってくれないと厳しいですね。

・あれだけ米国で話題になったトワイライトは日本ではこけてます・・・。

・映像部門が2Qでは+5億だったのに3Qでは△7億へ。

 

・雑誌はもう回復しない感じがします・・・。エリア情報誌は携帯に移行しちゃいそうですねぇ。

位置情報なんかと絡めた感じが強力です。回復しないってことはどこかに逃げているはずなんだけどな?

 

・角川ゲームズはまだまだ立ち上がってこない感じでしょうか。RPGツクールはファミ通評価は32点以上いきそうw

 

・サマーウォーズのBD/DVDが3月に。ディスク販売はバップだけど角川にも恩恵があるはず。

・ハルヒの映画はFate、なのはを超えていく角川のマーケティングを期待しています。(どんなやり方してくるんだろ)

 

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