平成23年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 角川グループホールディングス(9477)


平成23年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(角川グループホールディングス:PDF)

平成23 年3 月期第2 四半期連結累計期間業績予想数値と実績値との差異に関するお知らせ(角川グループホールディングス:PDF)

グループ組織再編(子会社の合併)に関するお知らせ(角川グループホールディングス:PDF)

 

  平成22年1Q
(実績:前年同期)
平成23年2Q
(1Q時予想)
平成23年2Q
(実績:今回発表:
比較は前年同期)
平成23年通期
(予想:変更なし)
売上高 634億4700万円 620億円 668億7500万円
(+5.4%)
1360億円
(+0.1%)
営業利益 23億1600万円 18億円 24億8700万円
(+7.4%)
57億円
(+10.4%)
経常利益 25億3100万円 20億円 29億0300万円
(+14.7%)
60億円
(+11.6%)
四半期純利益 5億9500万円 △18億円 △20億9900万円 20億円
(+39.9%)

 

△はマイナスや赤字を意味します。

 

画像Ver.

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業績予想数値と実績値との差異の理由

>第2四半期におきましても、第1四半期に引き続き出版事業において

>ライトノベルやコミックのメディアミックス作品をはじめ新書、ビジネス書等の重版出荷が好調に推移し、

>前回発表予想に対して、売上高が4,875百万円、営業利益が687百万円、

>経常利益が903百万円それぞれ増加いたしました。

>また、投資有価証券評価損及び法人税等の増加により四半期純損失が299百万円増加いたしました。

 

角川グループホールディングスの常務さんが目標達成したとかTwitterでつぶやいていましたが

(決算前のTweetだったし、いいんだろうか?と思いつつ:勝手なヒトコトにて記述)

その通りに売上高・営業利益・経常利益は前回予想を超える。

ただ保有する株式損や法人税等の増加で当期純利益は3億円弱の下方修正。

 

各セグメントについて

 

<出版事業>

2Q:売上高:460億3800万円、営業利益:38億4900万円

(1Q:売上高:222億4500万円、営業利益:17億5500万円)

 

>書籍はコミック、ライトノベルがメディアミックス効果もあり、引き続き好調を持続しております。

>また、実用書、歴史書、児童書などの新たな事業領域からもヒット作を輩出しております。

>特に8年連続の伸長が続いているコミックでは版元5社が今夏、

>合同フェア「カドコミ」を展開し読者層の拡大に取り組みました。

 

ジャンル別の売上貢献作品

 

(単行本)
「天地明察」冲方丁、「マリアビートル」伊坂幸太郎(角川書店)
「たった1分で人生が変わる 片づけの習慣」小松易(中経出版)

(文庫)
「夜明けの街で」東野圭吾、「美丘」石田衣良(角川書店)

(ライトノベル)
「とある科学の超電磁砲」鎌池和馬、「デュラララ!!」成田良悟、

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」伏見つかさ(アスキー・メディアワークス)
「バカとテストと召還獣」井上堅二(エンターブレイン)
「伝説の勇者の伝説」鏡貴也(富士見書房)

(コミック)
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」安彦良和(角川書店)
「学園黙示録H.O.T.D.」佐藤大輔(富士見書房)
「とある科学の超電磁砲」冬川基(アスキー・メディアワークス)
「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ(エンターブレイン)

(DVD、Blu-ray)
「ストライクウィッチーズ Blu-ray BOX」(角川書店)

(ゲーム)
PSP「デュラララ!!」(アスキー・メディアワークス)
DS「メタルマックス3」(エンターブレイン)

 

<映像事業>

2Q:売上高:152億2300万円、営業利益:△5億5400万円

(1Q:売上高:70億2500万円、営業利益:△4億5400万円)

 

>劇場映画は、邦画では「ロストクライム-閃光-」、「オカンの嫁入り」(製作・配給:角川映画)を公開いたしました。

>また、洋画では「ミックマック」(配給:角川映画)を公開しております。
>DVD、Blu-rayでは長期人気シリーズとなったCSIシリーズから「CSI:NY5」(角川映画)を販売、

>人気アニメ関連DVD、Blu-rayも比較的好調に推移いたしましたが、

>一部販売時期が下半期になったものがあり、また、公開映画について一部興収未達がありました。

 

<クロスメディア事業>

2Q:売上高:133億6900万円、営業利益:△3億3500万円

(1Q:売上高:67億7200万円、営業利益:△2億3400万円)

 

>情報誌では「週刊ザテレビジョン」(角川マーケティング)をはじめとするテレビ情報誌が

>引き続きライバル誌との差別化や独自の情報掲載に努めることで堅調な売上となりました。

>また創刊20周年を迎えた「東京ウォーカー」(角川マーケティング)が

>広告企画も連動したキャンペーンを実施しております。
>また新書の「知らないと恥をかく世界の大問題」池上彰(角川SSコミュニケーションズ)が

>引き続きロングセラー商品として業績に貢献いたしました。
>一方、iPadの発売などで大きな話題となっている電子書籍事業において前年同期比200%の成長となり、

>iPadアプリやソーシャルアプリなどの開発も積極的に展開しております。
>しかしながら、広告事業は、雑誌、ネットとも依然苦戦が続いており、

>また情報誌全体の市場も縮小傾向にあります。

 

連結業績予想に関する定性的情報

>出版事業においては、第2四半期までの好調を持続しながら、メディアミックス作品を中心に更なる売り伸ばしを図ります。
>平成22年10月には、中経出版と角川書店のコラボレーション書籍が発行され人気となるなど、

>より強いシナジーによる新たな客層、新たな商品ジャンルの開拓にも着手しております。

>映像事業においては、先般発表いたしましたグループ企業の再編によって、出版事業とのシナジーを最大化し、

>角川らしいメディアミックス作品で最高のパフォーマンスを実現してまいります。

>平成23年1月には電撃文庫の人気作品「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の映画公開を予定しており、

>ライトノベルの実写映画化にグループとして初めて取り組みます。

>クロスメディア事業においては、雑誌広告市場全体の厳しい落ち込みがある中で、

>企業再編による構造改革を進める一方、紙媒体の発信力、収益力、ブランド力を強化し、

>タブレット型端末やスマートフォンなどの新しいメディアへの展開を行うなど

>収益の多角化によりトータルでの収益モデルの強化を図ってまいります。

>また、昨今隆盛著しい電子書籍市場に向けても、商品を供給するだけでなく、

>自らがプラットホームを運営することで、リアル書籍との新しいコラボレーションや、

>電子書籍ならではの楽しさを持った商品の提供など、

>より一層の市場拡大と顧客満足度の高いコンテンツの創出に努めてまいります。

 

 

<勝手なヒトコト>

会社到着。業務スタート。昨日第2四半期までの数字が出ましたが、角川書店は売り上げ、営業利益で予算と前年実績をクリアすることが出来た見通しです。第3四半期以降も頑張っていきましょう。ご支援宜しくお願いいたします。(Twitter / 井上伸一郎:2010/10/15)

角川グループホールディングス常務取締役。クリア出来なかったらこんなTweetはできないよねww

 

出版社は営業利益は出てるけど、株式損で赤字みたいなが多いですね。それでも角川はマシな方かなという感じ。

ゲーム事業の強化、電子書籍のプラットフォームの立ち上げなど

なんとか頑張っていこうという姿勢は評価したいところですが、売上・利益につながっていくのかは不透明。

角川グループの柱、出版事業で盗作・トレースが相次いでいるのもマイナス。

角川グループが電子書籍を中心としたコンテンツ配信プラットフォーム事業に本格参入! 「Book☆Walker」をサービス名称に、コンテンツプロバイダー自らがつくりあげる紙の書籍と電子書籍が共存するオンリーワンの次世代型電子書籍プラットフォームを目指します。(角川グループホールディングス:PDF 2010/10/26)

 

コミックスは8年連続で成長しているみたい。

>平成22年10月には、中経出版と角川書店のコラボレーション書籍が発行され人気となるなど

らき☆すたのことですね。

そしてラノベ原作の実写映画化にチャレンジするなどグループ会社内でのコラボレーションを積極化。

2011年1月22日公開 映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』公式サイト(official)

 

圧倒的なコンテンツを持っている割には自社の作品は貸し出すだけっていう印象もあったので、

(本業の本が売れるのでいいんでしょうけど、自社でハルヒみたいなのが理想かなとも)

自社での活用も増えていくのかなーという印象ですかね。

映像事業での赤字を黒字にできるのか、電子書籍が流行るならその頃にうまく対応できているのか、

海外(香港)はどうなっているのか?などいろいろありますが、

コンテンツは順調な気がするのでまだ大丈夫かなって気がします。

 

<関連記事・サイト>

平成23年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 角川グループホールディングス(9477)(Air-be blog:2010/07/29)

<Amazon>

夜明けの街で (角川文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)『らき☆すた』と学ぶ 化学[理論編]が面白いほどわかる本とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫)涼宮ハルヒの消失 限定版 (Amazon.co.jp限定スチールブック付き/完全生産限定版)  [Blu-ray]ストライクウィッチーズ2 第3巻【初回生産限定】 [Blu-ray]エビコレ+ アマガミ Limited Edition(今冬発売予定) 特典 オムニバスストーリー集「アマガミ -Various Artist- 0」付きアースシーカー(今冬発売予定)咎狗の血 True Blood Portable(限定版:ねんどろいどぷちアキラ他同梱)

夜明けの街で (角川文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)

『らき☆すた』と学ぶ 化学[理論編]が面白いほどわかる本とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫)

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すごいコンテンツばかりだ・・・。

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