平成26年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)KADOKAWA(9477)


平成26年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(KADOKAWA:PDF)

株式会社KADOKAWA 2014年3月期第1四半期決算説明会(KADOKAWA:PDF)

角川グループホールディングスからKADOKAWAになって初めての決算。

 

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
H26 Q1(実績)
(H25比(%))
357億7500万円
(△10.6%)
19億4100万円
(△18.6%)
23億1000万円
(△14.9%)
10億3100万円
(△13.9%)
H25 Q1(昨年) 400億2200万円 23億8400万円 27億1500万円 11億9800安遠
H26 Q4(予想) 非公開 非公開 非公開 非公開

 

△はマイナスや赤字を意味します。

 

(画像Ver.)

kadokawah26q1

 

>(1)経営成績に関する説明
>こうした環境下、当社グループは出版事業を核に、

>あらゆるコンテンツ領域をカバーするメガコンテンツ・パブリッシャーを標榜し、

>新たなサービスへの挑戦と事業構造改革を進めております。

 

>書籍関連では、メディアミックス作品の拡販、新規ジャンルの開拓、

>既存メディアに留まらない新たな才能の発掘などを進め、堅調な売上を継続させております。

 

>雑誌・広告関連では、固定費の削減や不採算部門の整理を進める一方、

>急速に普及しているスマートフォン向け新サービスの開発や、

>平成25年3月に株式会社ドワンゴとの合弁会社として発足した株式会社スマイルエッジによって、

>ネット上の新たな広告ビジネスへの取り組みを始めております。

 

>映像関連では、平成25年3月にシネコン事業を売却し経営資源をコンテンツ制作にシフトさせ、

>継続的、安定的な事業運営を行っていけるよう努めております。

 

>ネット・デジタル関連では、電子書籍への取り組みを加速させ、

>紙の書籍との同時発売比率のアップや積極的なキャンペーン展開によって売上高をさらに伸ばしております。

>またBOOK☆WALKERにおいては、さらに作品をご提供いただける出版社数が増え、

>業界インフラとしての地位を固めております。

 

>海外関連では、台湾における出版事業が堅調に推移し、

>香港のエンタテインメント事業も堅調に推移しておりますが、

>今後の新たな海外事業を拡大するため、連結子会社の売却を決議しております。

 

>この結果、当第1四半期連結累計期間の連結業績は、売上高357億75百万円(前年同期比10.6%減)、

>営業利益19億41百万円(前年同期比18.6%減)、経常利益23億10百万円(前年同期比14.9%減)、

>四半期純利益10億31百万円(前年同期比13.9%減)となりました。

 

>各ジャンルにおける売上貢献作品は次のとおりであります。
>(単行本)
>「高校入試」湊かなえ(角川書店)
>「続・世界のなめこ図鑑」(エンターブレイン)
>「なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣」五木寛之(中経出版)
>「大泉エッセイ 〜僕が綴った16年」大泉洋(メディアファクトリー)

 

>(文庫)
>「県庁おもてなし課」有川浩、「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」宮部みゆき(角川書店)

 

>(ライトノベル)
>「ソードアート・オンライン」川原礫、

>「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」伏見つかさ(アスキー・メディアワークス)
>「カゲロウデイズ」じん(自然の敵P)(エンターブレイン)

 

>(コミックス)
>「デッドマン・ワンダーランド」片岡人生/近藤一馬(角川書店)
>「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ、「坂本ですが?」佐野菜見(エンターブレイン)
>「となりの関くん」森繁拓真(メディアファクトリー)

 

>(劇場映画)
>「ライジング・ドラゴン」「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」(角川書店)

 

>(DVD、Blu-ray)
>「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」「デート・ア・ライブ」(角川書店)
>「鍵泥棒のメゾット」「さくら荘のペットな彼女」(メディアファクトリー)

 

>(ゲーム)
>PSP「境界線のホライゾンPORTABLE」(アスキー・メディアワークス)
>PSVita「フォトカノKiss」(エンターブレイン)

 

>(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
>当社グループを取り巻く市場環境は、出版、映像ともに厳しい環境にあり、極めて流動的に変移しておりますが、

>その中において、当社グループは常に成長を志向し、また、継続的な新規事業への挑戦によって、

>市場や顧客のニーズに応えるコンテンツを創出してまいります。

>当社グループは、出版と映像の相乗効果で製品付加価値の向上を図るとともに、

>電子書籍やネット事業等への展開で新たな商品・サービスを開発する等、

>保有するコンテンツやノウハウを最大限活用してまいります。
>また、当社は平成25年10月1日に連結子会社9社を吸収合併いたしますが、

>これを契機として、グローバル戦略、IP戦略、デジタル戦略を一段と加速してまいります。
>当社は変化の激しい経済環境のなか、さらなる成長を目指して、

>事業構造の改革や新規事業への積極的な進出を行なってまいります。

>このため、短期的視点で企業活動の動向を見極めることは困難と判断いたしました。

>そのため、平成26年3月期の連結業績予想は、合理的な算定が出来ないため記載しておりません。

 

決算説明会資料(KADOKAWA:PDF)より

■連結損益計算書(P3)より

>※KIGH株式売却に伴う特別利益として約26億円を2Qに計上予定

連結子会社(孫会社及び曾孫会社)の異動(株式譲渡)及び特別利益の発生に関するお知らせ(KADOKAWA:PDF:2013/07/5)

 

■売上/営業利益増減要因(P5)より

書籍関連:157億5500万円(▲17億5000万円:前年比90.0%)構成比44.0%

・前期1Qに大型メディアミックス作品が集中したことや、刊行予定作品の期ずれ、

コミック雑誌の整理などが対前年対比売上高減少の要因。
・一方でゲーム・アプリ攻略本や映画化作品が健闘。

 

雑誌/広告関連:77億2900万円(+1億0500万円:前年比101.3%)構成比21.6%

・ムックの販売の好調や雑誌広告も前年を上回ったことで対前年対比売上高が増。
・カスタムマガジンの売上減を、M&Aの成果でネット広告が伸長しカバー。

 

映像関連:57億9100万円(▲38億1200万円:前年比60.3%)構成比16.1%

・シネコン事業の売却で対前年15億円の売上減。

・前期1Qに大型洋画作品のリリースやアニメ作品のヒットがありパッケージ販売は減少。

 

ネット・デジタル関連:46億2700万円(+11億3900万円:前年比132.6%)構成比12.9%

・パッケージゲーム、EC事業、電子書籍、デジタルコンテンツそろって大幅な増収を達成。

・特に電子書籍は自社ストア、外販ともに急激に売上高が伸び好調なスタート。

 

海外関連:18億7000万円(+7100万円:前年比103.9%)構成比5.2%

・台湾の出版事業が引き続き伸長。

・円安により台湾、香港ともに増収。

 

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売上高:357億7500万円(▲42億3700万円:前年比89.4%)

営業利益:19億4100万円(▲4億4300万円:前年比81.4%)

営業利益率:5.43%(▲0.53pt)

・当第1Qは、映像の売上構成比率が低下。その分、雑誌/広告関連とネットデジタル関連の売上構成比が拡大。

・書籍事業及び映像事業は、前期好調の反動減要素が大きいが、今後は期ずれ商品の刊行や各種増売施策で回復の見込み。

 

2014年3月期 第1四半期 トピックス

■第1四半期(2013年4月-6月)シリーズ別ベスト10

第1位:「テルマエ・ロマエ」シリーズ

第2位:「図書館戦争」シリーズ

第3位:「カゲロウデイズ」シリーズ

第4位:「ソードアート・オンライン」シリーズ
第5位:「はたらく魔王さま!」シリーズ
第6位:「ハイスクールD×D」シリーズ
第7位:「となりの関くん」シリーズ
第8位:「ブラッドラッド」シリーズ
第9位:「坂本ですが?」シリーズ
第10位:「世界のなめこ図鑑」シリーズ

 

■2014年3月期 累計(2013年4月ー2015年3月) シリーズ別・ベスト10(通期用で1Qだけでは意味なし)

(順位は4-6月累計、1Q~4Qは3ヶ月ごとの順位)

 

順位 タイトル 1Q 2Q 3Q 4Q
第1位 「テルマエ・ロマエ」シリーズ 1位      
第2位 「図書館戦争」シリーズ 2位      
第3位 「カゲロウデイズ」シリーズ 3位      
第4位 「ソードアート・オンライン」シリーズ 4位      
第5位 「はたらく魔王さま!」シリーズ 5位      
第6位 「ハイスクールD×D」シリーズ 6位      
第7位 「となりの関くん」シリーズ 7位      
第8位 「ブラッドラッド」シリーズ 8位      
第9位 「坂本ですが?」シリーズ 9位      
第10位 「世界のなめこ図鑑」シリーズ 10位      

 

■2014年4月-6月 ジャンル別ベスト5(一部抜粋、省略部分はPDF6ページをご覧ください)

・一般書

第1位:「大泉エッセイ~僕が綴った16年」

第2位:「続・世界のなめこ図鑑(ブックマークつき)」

第4位:「ルイージマンション2 カンペキガイドブック」

 

・一般文庫

第1位:「県庁おもてなし課」

第3位:「図書館戦争」

第5位:「図書館内乱」

 

・ライトノベル

第1位:「ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング」(シリーズ累計770万部突破)

第2位:「カゲロウデイズIII -the children reason-」
第3位:「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(12)」
第4位:「新約とある魔術の禁書目録(7)」
第5位:「魔法科高校の劣等生(10)」

 

・コミックス

第1位:「テルマエ・ロマエⅥ」

第2位:「坂本ですが? 1」

 

■第1四半期 主なパッケージ作品(一部抜粋、省略部分はPDF6ページをご覧ください)

・デートアライブ

・さくら荘のペットな彼女

・氷菓

・変態王子と笑わない猫。

 

■今後の主な作品(一部抜粋、省略部分はPDF最終ページをご覧ください)

2014年3月期 第2四半期の作品

メイン

貞子3D2

TVアニメ

・Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

・ブラッドラッド

・ロウきゅーぶ!SS

・ハイスクールD×D NEW

 

DVD/BD

・犬とハサミは使いよう

・IS<インフィニット・ストラトス>コンプリートBlu-ray&DVD BOX

・初音ミクライブパーティー2013in Kansai (ミクパ♪)

 

映画

・アップサイド・ダウン重力の恋人

 

ゲーム

・KILLER IS DEAD

 

2014年第3四半期の主な作品

TVアニメ

・機巧少女は傷つかない

・東京レイヴンズ

 

カードゲーム

・アンジュ・ヴィエルジュ

 

DVD/BD

・劇場版STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

 

ゲーム

・メタルマックス4 月光のディーヴァ

 

<勝手なヒトコト>

・減収減益も、前年は「貞子3D」や「ビブリア」の3巻や「テルマエ・ロマエ」のブームなどがあったのでしょうがないところも。

ただ、「貞子3D2」は「貞子3D」ほどヒットするとは思えないんだけどなぁ。

ま、前作も意外なヒットって感じだったけど。

 

・通期非公開なのは、10月に9社吸収合併でどうなるかわからない感じ。

 

・決算短信の貢献作品にはまだ「艦これ」の名前なしだけど、登場する日も近いんじゃないかなぁ。

 

・「カゲロウデイズ」と「坂本ですが?」は今後伸びてきそうな感じ。

「坂本ですが?」は今後も勢い持続するか微妙かもしれないけどw

 

・角川アニメの「デートアライブと」「プリズマ☆イリヤ」が久しぶりに角川アニメでは好調。

メディアファクトリー関連でも化けるのが出てくるかも。

 

アップサイド・ダウン重力の恋人(Official:動画流れます)は

サカサマのパテマ(Official:音出ます)の宣伝になるのか、潰す作品になるのか、

相乗効果を生むのかいまからちょっとドキドキしていますw 元となる世界観は同じっぽいんだけど。

 

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